給与計算検定を実際に受けた感想~試験の概要や難易度を解説~

会社の事情で給与検定試験を受けました。

給与計算業務をしている方や、これから総務・経理へ転職を目指す方などは、一度は耳にしたことがある試験だと思います。

以下、試験の概要や勉強方法、試験の様子などについてまとめます。

タップできるもくじ

試験の概要

「給与計算実務能力検定試験」は、一般財団法人職業技能振興会と一般社団法人実務能力開発支援協会が実施している給与計算の試験です。

試験区分2級/1級
試験日年2回 (2級:11月、3月実施 / 1級:11月)
受験料2級8,000円  1級10,000円
受験資格特になし。1,2級併願可。
試験形態(2級)
試験時間:120分
出題形式:知識問題35問(マークシート)、計算問題5問(マークシート)
点数配分:知識問題1問2点(計70点)、計算問題1問6点(計30点)
(1級)
試験時間:120分
出題形式:知識問題30問(マークシート)、計算問題10問(記述式)
点数配分:知識問題1問2点(計60点)、計算問題1問4点(計40点)
持ち物受験票、筆記用具、電卓
合格基準【2級】7割以上
【1級】7割以上かつ計算問題を6割以上

難易度と必要勉強時間

合格率は回によって異なりますが、2級が約70%、1級が約50%ほどです。

勉強時間は、ネットなどで調べると、2級は約20-30時間程度、1級は約40-50時間程度だとされています。(ここは給与計算の実務経験が長ければ、そんなに必要ないかと思います)

合格のメリット

求人採用を担当したこともありますが、この資格を履歴書に書いてある応募者は、ほとんど見たことがありません。

ただ、試験を受けてみて思いましたが、この試験の合格者は、最低限の給与計算の仕組みは理解している人だと思いました。

つまり、給与計算に関わるルールを理解し、計算方法も理解している人が合格できるため、転職や求人においては有利になると考えられます。

勉強方法

公式サイトでは「対策講座を受講すれば間違いなし」と書かれていますが、値段が高いため私は諦めました。

そのため公式テストを購入して勉強しました。(↓↓こういうやつです)

過去問が欲しかったのですが、公式やその他の問題集を探しても見つからず、結局このテキストだけを読んで受験し合格しました。

勉強時間など

テキストを3回読みました。

過去問がないため、文中の問題と巻末の計算問題を繰り返し解くしかありません。

間違えたところを繰り返し解いて、試験当日までに解けない箇所をなくすというやり方です。

試験当日の雰囲気

下記は、私が受けたのは3月の2級の試験の様子です。

受験者の顔ぶれ

試験会場は、男性3割、女性7割ぐらいで女性のほうが多かったです。

年齢層は20代が圧倒的に多く、30代や40代の受験者は少数でした。

試験会場

場所によりますが、私が受けた試験会場はきれいで冷暖房は特に問題なかったです。

また、受験案内の必要なものに腕時計と書いてありましたが、会場に壁掛け時計はありました。ただ、会場によりますし、時計が遠くて見づらい場合、腕時計は持っていったほうがいいですよね。

試験の流れ

試験は2時間で、会場へは30分前から入場可能でした。

10分前から試験説明があり、試験問題を持って帰ってはダメとか、言われます。

試験開始から1時間で退出可能です。(1時間から1時間半くらいで全体の1,2割程度が退出しているようでしたね)

私がいた会場では、開始30分ぐらいは電卓をたたく音は聞こえなかったので、みなさん計算問題は後でやっているようでしたね。

配布物

  • テスト問題
  • 解答用紙
  • 付属資料(社会保険料、税額表、雇用保険料率など)

出題内容

出題内容は毎回変わると思うので参考にならないかもしれませんが、私の印象は以下です。

  • 思ったより全体をカバーして出題される(出題されない分野は少ない)
  • ひっかけ問題が多い(例えば36協定の1か月45時間、1年360時間の出題で、選択肢が「月40時間」とか、計算問題の選択肢が111,111円、111,112円とか)
  • 試験時間の2時間は充分足りる
  • 最近の事例も出てくる(在宅勤務手当など)
ネットで検索する以外の転職方法

ネットで探しても自分が望む会社が見つからない、、、どの転職サイト見ても同じ会社ばかり、、、、

私も転職活動した時そう感じました。

無職という訳にもいかないし、とりあえず(妥協して)応募しとくか、、

ちょっと待ってください、会社探しの段階で妥協してはダメです!

例えば、で探してみましたか?

「リクナビNEXT」などの通常の転職サイトとは異なり、エージェントの場合文字通り、自分の代わりに自分に合う会社を選んでくれることはもちろん、そもそも、こののエージェントサービスは登録しないと閲覧できない求人が多いのです!(ちなみに、リクルートエージェントの非公開案件10万件らしいです)

是非リクルートエージェントを活用して、自分にあう会社探しを加速しましょう!

公式サイト 

合格発表と合格後について

合格発表は試験から6週間後くらいです。

特にメールもなく、そろそろかなと思って「FOSSY」(試験申し込みの時に使うサイト)を見ると下の様に「合格」と結果発表されていました。

認定登録について

合格するとメールもないので、合格証などの発送もないようです。

代わりに有料で認定登録という制度があるみたいです。(私はしませんでしたが、、、)

認定登録のご案内
合格された方へ、認定登録の手続きについてご案内申し上げます。
認定登録された方には、技能を有する証として認定証を発行いたします。
※合格を証明するものとして、認定証以外は発行しておりません。

認定登録料
(認定証の受取に普通郵便を希望する場合) 3,000 円
(認定証の受取に簡易書留を希望する場合) 3,400 円

まとめ

転職、就職に有利かといえば、採用担当はこの資格を必要としているケースは少ないと思います。

ただ、給与計算が分かっている、給与計算の勉強がしたい、という意味ではいい試験だと思います。

給与計算検定以外に総務・経理に必要な資格は?

総務・経理の業務で必ず必要になるのは簿記の資格・知識です。

簿記の資格を取るなら、独学よりはがおすすめです。

紙のテキストがないスマホ完結型なので、通勤などのスキマ時間で簿記の資格が取得可能です。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
タップできるもくじ