「来客があったとき、どうご案内すればいいのか」「お茶出しの作法に自信がない」。総務や受付を担当していると、来客対応を任される場面がよくあります。お客様を迎える最初の窓口だけに、戸惑いながら対応している方も多いのではないでしょうか。
私も来客対応をしてきましたが、基本の流れとマナーを押さえておけば、初めてのお客様でも落ち着いて迎えられます。受付での印象は、そのまま会社の印象につながるので、丁寧な対応を心がけたいところです。
今回は、来客対応・受付対応の基本マナーと手順を整理しました。来客対応に不安のある方の参考になればうれしいです。
来客対応の基本マナー
手順の前に、来客対応に共通する基本のマナーを押さえておきましょう。
受付は会社の顔
受付は、お客様が最初に接する会社の窓口であり、まさに「会社の顔」です。ここでの印象が、会社全体のイメージを左右します。お客様が来られたら、作業の手を止め、笑顔で立ち上がって迎えましょう。明るい笑顔と丁寧なあいさつが、良い来客対応の基本です。
身だしなみと言葉づかい
来客対応では、清潔感のある身だしなみと、丁寧な言葉づかいが欠かせません。お客様に対しては、敬語を正しく使い、落ち着いた態度で接します。お待たせするときや、ご案内するときには、ひと言添えるだけで印象がやわらぎます。特別なことではなく、相手を思いやる気持ちを形にすることが、マナーの本質です。
来客対応の手順
来客があったときは、次の流れで対応すると落ち着いて進められます。
笑顔で立ち上がり、「いらっしゃいませ」とあいさつします。会社名・名前・約束の有無・担当者を確認します。「お約束はございますか」と丁寧に尋ねます。
担当者に来客を伝えます。「ただいま担当の者がまいりますので、少々お待ちください」とお客様に伝え、必要なら待合スペースへ案内します。
応接室へ案内します。お客様の少し前を歩き、曲がり角では方向を示します。入室後は上座をすすめ、「こちらにおかけください」とご案内します。
お茶を出します。お客様から先に、上座の方から順にお出しします。「どうぞ」とひと言添え、静かに置きます。
用件が終わったら、出口やエレベーターまでお見送りします。「ありがとうございました」とあいさつし、お客様の姿が見えなくなるまで見送ります。

お茶出しと席次の基本
来客対応で迷いやすい、お茶出しと席次(上座・下座)の基本を押さえておきましょう。
上座・下座の考え方
席次には、目上の人やお客様が座る「上座」と、もてなす側が座る「下座」があります。一般的に、出入口から最も遠い席が上座、出入口に近い席が下座です。お客様には上座をすすめ、自社の社員は下座に座ります。応接室の作りによって変わることもありますが、「出入口から遠い席が上座」という基本を覚えておくと判断しやすくなります。

お茶出しの順番と作法
お茶は、お客様から先に、上座の方から順にお出しします。自社側は、その後にお出しします。茶たくにのせて運び、お客様の右側からそっと置くのが基本です。書類などがある場合は、その邪魔にならない位置に置きます。「どうぞ」とひと言添えると、より丁寧な印象になります。難しく考えすぎず、心を込めて落ち着いて出すことが大切です。
来客対応の注意点
最後に、来客対応で気をつけたいポイントを確認しておきましょう。

担当者がすぐに対応できないときは、お客様を立たせたまま待たせないよう、待合スペースへ案内し、見通しを伝えます。約束のない来客や、担当者が不在の場合は、用件を聞いて取り次ぐか、後日の連絡を提案します。判断に迷うときは、自分だけで対応せず、上司に確認しましょう。また、来客中に社内の機密情報が目に触れないよう、書類や画面の扱いにも気を配ります。お客様を待たせるとき、案内するとき、見送るとき、それぞれの場面でひと言添えるだけで、丁寧な対応として伝わります。
まとめ
受付は会社の顔であり、来客対応の印象がそのまま会社のイメージにつながります。お客様が来られたら、笑顔で迎え、会社名・名前・約束の有無を確認し、担当者へ取り次いで応接室へ案内する、という流れが基本です。お茶出しや見送りまで、丁寧に対応しましょう。
お茶出しはお客様から、上座の方から順に。席次は「出入口から遠い席が上座」を基本に覚えておくと迷いません。担当者がすぐ対応できないときは待合へ案内し、判断に迷うときは上司に確認しましょう。基本のマナーと手順を押さえておけば、初めてのお客様でも落ち着いて気持ちよくお迎えできます。
よくある質問
- アポイントのない来客にはどう対応すればいいですか?
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まずは丁寧にあいさつし、会社名・名前・用件を確認します。そのうえで、担当者に取り次げるか確認しましょう。担当者が対応できない場合は、用件をうかがって伝言するか、後日あらためてご連絡する旨を伝えます。飛び込みの営業など対応が難しい場合も、失礼のないよう丁寧にお断りすることが大切です。
- 上座と下座はどう見分ければいいですか?
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基本は「出入口から最も遠い席が上座、出入口に近い席が下座」です。お客様や目上の方には上座をすすめ、もてなす側は下座に座ります。ソファと一人がけの椅子がある応接室では、ソファ側が上座になるのが一般的です。部屋の作りによって例外もありますが、まずはこの基本を覚えておくと判断しやすくなります。
- お茶は誰から先に出せばいいですか?
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お客様から先に、上座の方から順にお出しします。自社の社員には、その後にお出しします。お客様が複数いる場合は、役職の高い方や上座の方からお出しするのが基本です。茶たくにのせて運び、「どうぞ」とひと言添えて静かに置くと、丁寧な印象になります。
- 担当者がすぐに来られないときはどうすればいいですか?
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お客様を立たせたまま待たせないよう、待合スペースや応接室へ案内し、「ただいま呼んでまいりますので、少々お待ちください」と見通しを伝えましょう。待ち時間が長くなりそうなときは、お茶をお出しして配慮します。お客様が不安にならないよう、こまめに状況を伝えることが大切です。
- お見送りはどこまですればいいですか?
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相手やお付き合いの深さによりますが、出口やエレベーターまでお見送りするのが一般的です。エレベーターの場合は、扉が閉まるまでお辞儀をして見送ります。玄関までお見送りする場合は、お客様の姿が見えなくなるまで見送ると、より丁寧です。最後まで気を抜かないことが、好印象につながります。




