議事録作成〜NottaとGoogle Recorderを徹底比較〜

会議の議事録作成は、時間と手間がかかる業務のひとつです。最近では、AIによる音声認識や自動要約機能を活用したツールが登場し、効率化が進んでいます。その中でも注目されているのが、クラウド型AI文字起こしサービス「Notta」と、Google Pixel端末に標準搭載されている「Google Recorder」です。本記事では、実際に使って試した情報を基に議事録作成に役立つこれら2つのツールを多角的に比較していきます。


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1. 文字起こし精度と対応言語

日本の認識機能に大きな差はないと感じました。ただ、文字起こしの際、nottaの方が音声データと文書がセットで表示され編集がしやすいです。

notta公式HPより
  • Notta:日本語を含む100以上の言語に対応。AIによるリアルタイム文字起こしが可能で、日本語の精度は高め。ただし、専門用語や早口発話では誤認識が出る場合もあり、完全な精度ではない。言語は事前に選択する必要がある。話者分離機能もあり、複数人の会話を区別できる。
  • Google Recorder:Pixel 6以降で日本語・英語・フランス語・ドイツ語などに対応オフラインでもリアルタイムで高精度の文字起こしが可能。Googleの音声認識技術により、精度は業界でもトップクラス。話者ラベル機能はあるが、名前付与は手動。

2. 操作性と使いやすさ

Google Recorderは無料なので、シンプルな設計が良い方は好きかと。nottaは議事録や録音の回数が多い方には使いやすいUIです。

  • Notta:Web版・スマホアプリ・Chrome拡張を提供。ワンクリックで録音と文字起こしが可能。UIはシンプルで直感的。会議用BotをZoomやGoogle Meetに参加させ、自動で議事録を取ることもできる。
  • Google Recorder:Pixelスマホに標準搭載。アプリを開いて録音ボタンを押すだけで音声と同時に文字起こしが進行。波形表示や検索機能が使いやすく、誰でも簡単に操作できる。ただしPixel以外の端末では利用不可。

3. 録音・編集機能

どうしても無料ならGoogle Recorderが優れている。nottaはフリープランは毎月120分(2時間)まで無料可能、プレミアム会員に登録すると、毎月の利用時間が30時間となる。

  • Notta:録音だけでなく、音声や動画ファイルをアップロードして文字起こしが可能。1ファイル最長5時間まで対応。文字起こし結果の編集・追記ができ、AIによる自動要約・タスク抽出機能が強み。音声自体のカット編集機能はなし。
  • Google Recorder18時間連続録音が可能。文字と音声がリンクしており、文字上で不要部分を削除すると、対応する音声も自動カットされる。精密な録音編集が可能。最新のPixel 8 Proでは要約機能も搭載されている。

4. データ管理・検索・共有

  • Notta:すべてのデータはクラウドに保存。キーワード検索、タグ付け、プロジェクトごとの整理が可能。共有リンクをパスワード付きで発行でき、Notion・Slack・Salesforceなど外部サービス連携も充実。
  • Google Recorder:録音データは端末に保存。Googleアカウントを使えばクラウド同期可能。テキスト検索で発言箇所へジャンプ再生でき、録音ごとにタイトルやスターを付けて管理。リンク共有機能で音声+文字をWebで公開できる。ただし外部サービスとの連携はなし。

5. 対応プラットフォームとクラウド連携

  • Notta:iOS・Androidアプリ、Web版、Chrome拡張を提供。どのデバイスからでも利用可能。専用デバイス「Notta Memo」も展開しており、録音とクラウド同期をシームレスに実現。
  • Google Recorder:Pixelシリーズ専用。Web版(recorder.google.com)から録音内容の閲覧・検索・共有は可能だが、録音はPixel端末必須

6. 料金体系

ツール無料プラン有料プラン
Notta月120分まで。1回あたり3〜5分まで、エクスポート不可。Proプラン:月30時間まで ¥1,550/月(年払い¥1,200/月)。Business:2ユーザーで$59/月(年払い$44/月〜)。Enterprise:要問い合わせ。
Google Recorder完全無料。Pixel端末ユーザーなら録音・文字起こし無制限。追加課金なし。Pixel端末の購入費用が唯一のコスト。


まとめ:どちらを選ぶべきか?

  • Nottaがおすすめなケース
    • Pixelスマホを持っていない
    • 日本語以外も含めた多言語会議を文字起こししたい
    • ZoomやTeamsなどのWeb会議を自動で議事録化したい
    • 要点整理やアクションアイテム抽出をAIに任せたい
    • 社内外で議事録をクラウド共有・連携したい
  • Google Recorderがおすすめなケース
    • 社内でPixelスマホを標準的に利用している
    • コストを抑えつつ高精度な文字起こしを使いたい
    • 機密情報を扱うため、オフライン処理や端末内保存が望ましい
    • 録音データを直接カット・編集したい


Nottaを活用して議事録作成を効率化しよう

会議中のメモに追われることなく、議論に集中しながら自動で高精度の文字起こし・要約を残せるのがの最大の魅力です。実際に多くの企業で導入が進んでます。導入事例では、営業や人事の現場で「議事録作成にかかる時間が大幅に短縮され、会議後すぐに共有できるようになった」といった声も多数寄せられています。

特に議事録作成にかかる時間を減らしたい方や、リモート会議の多い営業部門には心強い味方となるでしょう。

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