今回は新しく入った会社で仕分け作業など経理作業をどのように始めたらいいかについてまとめます。
次のリストの上から順番に対応していけばいいと思います。
1.前任者や先輩の言う通りにする
これが一番楽です。細かいところや会社独特の処理を教えてくれます。
継続の原則を守る
ただ、この方法は「事なかれ主義」とか「波風を立てない」という以外にも時にも、経理処理には企業会計原則「継続性の原則について」で書かれている「継続の原則」を守るというメリットがあります。
これまでやっていた処理を続けなければいけないという決まりに則れば 間違いないというやり方です。
税務調査とかで指摘されても「今までこうしてました」は「前回の税務調査はそれでOKでしたよ」という意味で言い返しができる事があります。(通じない時もありますが、、、)
2.前任者や先輩がいなければ、過去の帳簿と請求書などの原票を見て処理する
これも、継続の原則を守る意味で1と同様のやり方で、 過去の勘定元帳などの元帳を開いてみると経理処理のやり方がわかるので、それと同じ形で処理をしたら問題ないと思います。
元帳以外にも請求書や領収書などの伝票と比較しながら見ると大抵の処理の仕方は見えてくると思います。
中小企業だと経理業務は一人で行っているケースが多いので、いざ新しい経理が担当する時は、こういうケースはかなり多いと思います。
もし、前任者が証拠隠滅などをいろいろな理由で経理書類を破棄していれば、顧問の税理士さんや社労士さんなどにデータが残ってないか確認されたらいいと思います。
3.会社設立時なら税理士に聞く
新しい会社であれば、過去の事例はないものの、その業界である程度認められる経理処理の範囲というのがあるはずなので、それを税理士や公認会計士などに確認したほうがいいと思います。
出来れば税理士だけでなく、税務署にも確認しながら進めた方がいいでしょうね。
そうして一つ一つ進めていけばいいと思いますが、余裕があれば「経理規程」を作っておけば、周りの人もわかりやすいと思います。
どの税理士に頼んだらいいか悩んだら、「税理士を変える方法~税理士事務所と社内経理の経験者が解説!」もよかったらご覧ください。
4.まとめ
経理書類自体、経理担当者以外は税理士か税務署ぐらいしか見ないことが多いと思います。
とはいえ、自由に決めて、税理士などからの指摘で修正するのは大変ですので、始めのうちに苦労して関係者が納得する形にしとく方が楽だと思います。
そうしておけば、まわりからも信頼のおける経理担当者になっていけると思っています。