雇用保険被保険者資格喪失届の記入例、書き方、注意点など

退職した時に行う雇用保険の手続きです。

取得時にほとんど印字されているので、記入するのは数か所です。

記入例も書いているので、この記事を読んでもらえれば、出来ると思います。

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雇用保険の「資格喪失届」の作成の流れ、記入方法など

雇用保険被保険者資格喪失届の記入例、書き方

雇用保険とは

雇用保険とは、失業した時にもらえる保険です。

雇用保険法に基づき、従業員などの労働者は、雇用される日から被保険者資格を取得(加入)し、退職した日に喪失します。

対象者は?

雇用保険に加入している従業員が退職した場合。

その他に以下のような場合も喪失手続きを取ります。

  • 週の所定労働時間が 20 時間未満となった場合。(臨時的、一時的な場合を除く)
  • 被保険者が法人の役員に就任したとき。(ただし、公共職業安定所において兼務役 員として認められた場合を除く。)
  • 被保険者として取り扱われた兼務役員が、従業員としての身分を失ったとき。
  • 他の事業所へ出向したとき。
  • 被保険者が死亡したとき。

昔のように、60才、65才以上になると、雇用保険に加入しなくていいという仕組みは、今はありません。

書類の入手方法、ダウンロード先

「雇用保険被保険者資格喪失届」(上の写真の書類です)は、資格取得時に受け取ったA4の用紙の一部です。

そのため、通常、新規入手する必要はないと思いますが、古い社員など、見つからない場合は、下記のハローワーク(厚労省)のサイトからダウンロード可能です。

https://hoken.hellowork.mhlw.go.jp/assist/001000.do?screenId=001000&action=koyohohiSoshitsuLink

添付書類は?

離職票の有無で必要書類が異なります

離職票の交付を希望しないとき

  • 労働者名簿
  • 賃金台帳
  • 出勤簿(タイムカード)
  • 雇用契約書など

公式にはこうですが、喪失届1枚以外は求められたことはありませんね。。。

 離職票の交付を希望するとき

(※59 歳以上の離職者は本人が希望するしないにかかわらず必ず離職票の交付が必要です。)

  • 「雇用保険被保険者離職証明書」(3枚1組)
  •  労働者名簿
  • 出勤簿(タイムカード)
  • 賃金台帳
  • 離職理由の確認できる書類(退職届、就業規則、役員会議事録など)。

どこへ?

公共職業安定所(ハローワーク)へ提出します。

郵送でもできますが、保険証等を受け取る必要がある為、返信用封筒(切手をつけて)を忘れないようにしましょう。

郵送の際、ハローワークによりますが、本人と会社の別々の住所の封筒を入れれば、それぞれ宛に返送してくれます。

だれが?

会社が手続きを行います。

いつまでに?

被保険者でなくなった日の翌日から10日以内

(例えば、3月31日付の離職者については、4月1日が資格喪失日なので、提出期限は4月11日となります。)

提出期限は上記ですが、退職日前に出してもOKです(事前に受付して、処理が退職後になるというだけで、郵送の場合は消印の日付とか気にせず数日前にいつも出してます)

雇用保険、社会保険の手続きについてはこの1冊がオススメです↓↓

雇用保険の「資格喪失届 」記入例・記入方法(書き方)

緑の文字は取得時に印字されている箇所です。新規には赤字の箇所のみ記入します

下の用紙は、氏名変更などで使用して、新規で喪失届を出す際の様式です。

該当する項目を使ってください。

今回は基本的な自己都合による退職の例で記載しています。

雇用保険被保険者資格喪失届の記入例、書き方

1.被保険者番号:

※資格取得の際の用紙を使えば印字されています。

2.事業所番号:

※資格取得の際の用紙を使えば印字されています。

3.資格取得年月日:

※資格取得の際の用紙を使えば印字されています。

4.「離職等年月日」:

被保険者は、離職、死亡、移籍出向、役員就任等によって、その資格を失います。

ここには、退職日など被保険者であった最後の日を記入

5.「喪失原因」:

次の区分に従って、該当する番号を 記入します。

①《離職以外の理由》⇒死亡、在籍出向、 出向元へ復帰などの理由

③《事業主の都合による離職》⇒解雇、退職勧奨、希望退職者の募集等

②《3以外の離職》⇒上記の2つの理由以外です。例えば、 次のような場合です。

  • 任意退職
  • 自己都合による退職
  • 天災等やむを得ない理由による事業廃止に伴う解雇
  • 重責解雇(いわゆる懲戒解雇)
  • 期間満了
  • 移籍出向
  • 60歳以上の定年(高年齢者雇用確保措置が実施されていること)
  • 役員就任、被保険者として取り扱わ れない短時間就労者(週所定労働時 間が20時間未満)になった。

自己都合が多いと思うので、この②がほとんどだと思います。

7.「1週間の所定労働時間」:

1週間の所定労働時間を記入します。

例えば、1日8時間 x月~金の5日 =40時間

8「補充採用予定の有無」:

従業員を採用する見込みがあれば1と記 入し、なければ空白でOKです。

10「個人番号」

番号確認と身元確認の本人確認を行った 上で、個人番号(マイナンバー)を記入し ます。

(記入がない場合、戻ってきます。気を付けてくださいね)

***その他***

「被保険者の住所又は居所」

退職後の住所を書きます。

「被保険者でなくなったことの原因」について

理由を各箇所です。

離職のいきさつ・経緯等を具体的に記入します。

例としては以下のような感じです。

  • 本人から転職希望のの申し出があった
  • 転職希望のため
  • 一身上の都合により退職
  • 予定工事終了のため
  • 冬期間作業困難なため

その他注意点は?

・離職票が必要な場合は離職票と一緒に手続きします

・事業主欄に「印」の文字がありますが、押印不要です。

・事業主以外の四角で囲った箇所は鉛筆で記入。

(これなら、間違ってもハローワークでその場で直せるので、訂正印もいりません)

雇用保険資格喪失届を簡単に作成する方法

喪失届の作成って、退職処理でドタバタしているときに大変ですよね。離職票も作成したり手続き多いのに、、、私も散々苦労してきました。

しかし、給与計算ソフトのを使うと、退職日を入力して、数回クリックするだけで簡単に離職票と同時に、喪失届も作成することが出来ます!!しかも、健保の喪失届や住民税の異動届、源泉徴収票も同時に作成できます。(下は実際の「人事労務freee」の退職処理の画面。)

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