
PCや文房具、そして電卓は総務経理担当者の愛用の道具たちです。
デスクで使ったり、打ち合わせで使ったり、様々なシーンで大活躍です。
手の大きさや好み、使い方も人によって異なるため自分に合った電卓を選びましょう。
(給与計算で時間計算が必須な人向けに、対象電卓には「時間計算ボタンアリ!」と書いてます!!)
本記事のテンキー版である「経理、事務に便利!おすすめテンキー5選」もよかったらご覧ください。

経理総務業務の電卓選びのポイント

1.数字などの各キーの配列
カシオ式配列とシャープ式配列 が大きく電卓の二つの配列であります。
どちらのやり方は好みかによってまず大きく二つに分かれると思います。
良い悪いというよりも慣れや使い勝手の良い方を選びましょう。
2.液晶画面角度の調整(チルトディスプレイ機能)
電卓を使う場所の照明の具合によって、反射で画面が見えないことがあります。
画面の角度の調整をできるタイプ、できないタイプを考えて選ぶのも 大切だと思います。
3.キーの幅や深さ
手や指の長さなどの体の特徴によってキーの深さやキーの大きさ キーピッチなどが大切となります。
指や手の大きさを考えずに買うと、2回打ったり打ち間違いのもとになります。
手のひらにおさまり、打ちやすい大きさのものを選びましょう
4.桁数は12桁以上
10桁では少ないです。億単位が扱える12桁以上で選びましょう。
5.滑り止め機能・固定機能
手の位置と電卓の位置を固定しないとブラインドタッチの邪魔になります。
滑り止めがついていないと手と電卓の距離が定まりません。
同様に、傾いたりぐらついたりするのを避けるため、スタンド機能とか電卓の位置決め機能も大切です。
6.M機能、時間計算機能
先ほどの12桁以上の電卓ならほとんどついている機能ですがM(メモリ)や時間計算はあるとスピードアップが図れます。時間計算は給与計算では何かと便利です。
7.自分の業務に向いているかどうかがポイント!
タイムカード集計をしないといけないなら、時間機能は外せない。
レシート集計が多いなら、ひたすら安定して打ち続けたい。
などなど、総務・経理といってもスタイルは様々だと思います。
自分にぴったりなのを見つけましょう!!!
そもそもの電卓の使い方について
電卓を買うと、細かい字の説明書のようなものがありますが、正直分かりづらいです。
個人的には、下の「世界一やさしい電卓の教科書」がわかりやすくオススメです。
これを読んで電卓の使い方、”使いこなす方法”を理解するのが業務の効率化につながると思います。
この本がいいのは、
- カシオ、シャープなどの特徴ごとの電卓の選び方
- ”M+””MC”RM”などの電卓の使い方
- 経理・仕訳を例に電卓をどう使えば早く正確に作業できるか(減価償却計算や製造間接費の配賦など)
などが書いてある点です。
給与計算で時間計算を使うなら、どの電卓?
タイムカードを手集計している場合、ここが電卓選びで効いてきます。
時間計算のボタンが付いていると、「7時間45分+8時間20分」のような60進法の足し算を、そのまま打って出せます。
付いていない電卓でこれをやると、分を60で割って時間の小数に直してから足し、最後に小数部分を60倍して分に戻す、という手間が毎回かかります。1人分ならまだしも、全員分となると集計時間がかなり変わってきます。
【時間計算がメーカー仕様に明記されている機種】
今回紹介する7台のうち、時間計算ができるのは、カシオの「JS-12TD-SR-N」「JF-120GT-N」「JF-S200-WE-N」と、シャープの「EL-N942X」「CS-S952X」の5機種です(2026年9月時点)。
日数計算まで使えるとメーカーの仕様表に書かれているのは、シャープの「EL-N942X」「CS-S952X」の2機種です。締め日をまたぐ日数を数える機会が多い人は、この2台から選ぶといいと思います。
残る「EL-N732KX」とキヤノンの「HS-1250WUC」は、メーカーの商品情報に時間計算の記載がありません。時間計算が必須の条件なら、上の5機種から選んでください。

2027年4月の消費税率の変更に備えるなら、税率を書き換えられるものを
政府は2026年8月5日に、飲食料品の消費税率を2027年4月1日から2年間、8%から1%へ引き下げる方針を閣議決定しました。外食と酒類は10%のままです。関連する法案は、2026年9月時点では秋の臨時国会に提出される予定という段階で、まだ成立していません。
そうなると、経理で扱う税率が今の8%・10%にもう1つ加わることになります。
なので、これから電卓を買うなら「税率を自分で好きな数字に書き換えられるか」が大事なポイント。1%でも2%でも自分で設定できるタイプなら、税率が変わってもその電卓をそのまま使い続けられます。
税率を設定できる電卓かどうかの見分け方
シャープの公式サイトには、【税込】【税抜】キー(または【TAX】キー)がない機種は税率設定ができない、と書かれています。
逆にこのキーがあれば、【C】を押す → 【税率設定】を押す → 設定したい数字を押す → もう一度【税率設定】を押す、の順で好きな税率に変えられます。カシオも同じで、【%】キーの上に「税率設定」と書かれているモデルなら入れ直せます。
【買う前に、ここだけ見ておく】
キーに「税込」「税抜」(または「TAX」)があるか。カシオなら【%】キーの上に「税率設定」と書かれているか。
店頭でも、通販の商品画像でも、キーの並びを見れば判断できます。

なお「軽減税率対応」「W税率」と書かれた機種は、税率を2つ登録して切り替えて使うタイプです。8%と10%を使い分ける前提の作りになっていますが、登録する数字そのものは書き換えられます。
ちなみに、この記事で紹介する7台は、どれも税率を自分で設定し直せます。各社の仕様表・取扱説明書・製品写真で1台ずつ確認しました(2026年9月時点)。なので、税率が変わることを心配して選び直す必要はありません。
総務経理業務のオススメ電卓7選
こういった電卓選びのポイントをもとに、各社の主な電卓を集めてみました。電卓選びの参考にしてもらえればと思います。
現在 電卓の国内メーカーシェアは、1位カシオ、2位シャープ、3位キヤノン の順なので、その順に主だった商品を並べていきます。(大手メーカーの方が後継機を販売してくれるので、将来壊れても似たような機種を販売してくれ、乗り換えの時に違和感が少ないです)
人によって手の大きさやデザインの好みが違うと思いますので、順番はあくまでメーカーシェア順という形でおすすめ順というわけではありません。
一緒に戦う同士です。好きなものを選びましょう。
まず7台を並べて比べると、こうなります。気になるものがあれば、下の解説まで読み進めてください。
| 機種 | メーカー | タイプ | 大きさ・重さ | 時間計算 | 向いている使い方 |
|---|---|---|---|---|---|
| JS-12TD-SR-N | カシオ | ジャストタイプ | ― | ⭕ | 毎日たくさん打つ、静かな事務所 |
| JF-120GT-N | カシオ | ジャストタイプ | 179×107×26mm/175g | ⭕ | 勤務時間・時給の集計 |
| JF-S200-WE-N | カシオ | ジャストタイプ(薄型) | 183.5×109×10.8mm/150g | ⭕ | 持ち歩き、打ち合わせに出す |
| EL-N942X | シャープ | ナイスサイズタイプ | 181×112×35mm/約202g | ⭕(日数も) | 締め日をまたぐ日数計算 |
| CS-S952X | シャープ | セミデスクトップタイプ | 191×132×36mm/約245g | ⭕(日数も) | 据え置きで大きなキーを打つ |
| EL-N732KX | シャープ | ナイスサイズタイプ | 185×112×26mm/190g | ― | 軽さと価格を優先する |
| HS-1250WUC | キヤノン | 大型卓上サイズ | 130×179.5×37.5mm/208g | ― | 税率を2つ登録して使う |
「時間計算」の「―」は、メーカーの商品情報に時間計算の記載がなかったものです。大きさと重さは、各メーカーとAmazonの商品情報に載っている値を並べています(2026年9月時点)。
1.カシオ「JS-12TD-SR-N」
特徴:
・時間計算ボタンアリ! 時間計算機能が付いています。
・早打ちに対応していて、続けて打っても入力が飛びません。
・打ちやすさを考えたキー形状で、打鍵感が良いです。
・タッチ音が気にならない静音設計。周りに人がいる事務所でも使いやすいです。
・表示が大きくて見やすく、グリーン購入法適合モデルでもあります。
・【税抜】【税込】キーがあり、【%】キーの上に「税率設定」と書かれているので、税率も入れ直せます。
近所の家電店の売り場で実際に打ってみました。打鍵の反応がよくて、画面も大きくて見やすいです。本体の安定性もいいので、カシオ派の人にはこれをおすすめします。
2.カシオ「JF-120GT-N」
特徴:
・時間計算ボタンアリ! 時間の四則計算が可能。『勤務時間計算』、『時給計算』等に便利。給与計算にも使えます。
・押しやすさ、重量感、押し間違いの無さ などが人気のモデル
・税率を自由に設定でき、税額も表示されます。グリーン購入法適合モデルです。
3.カシオ「JF-S200-WE-N」
特徴:
・キーが大きめで打ちやすい
・時間計算ボタンアリ! 時間計算も出来ます。
・厚さが10.8mm、重さが150gと今回の7台で一番薄くて軽いので、打ち合わせに持って行く人にも向いています。
4.シャープ「 EL-N942X」
特徴:
・定番のデザインに操作性。
・使用した人は安心感がある様子です
・音が静か。
・時間計算ボタンアリ! 時間計算と日数計算ができます。
5.シャープ 「CS-S952X」
特徴:
・実務電卓 セミデスクトップタイプ
・大きなキーが押しやすい。
・液晶がでかくて見やすい。
・時間計算ボタンアリ! 時間計算と日数計算ができます。
・今回の7台で一番大きく(191×132mm)、重さも約245gあります。持ち歩かずに机に置いて使う人向けです。
6.シャープ 「EL-N732KX」
特徴:
・実務電卓 グリーン購入法適合モデル ナイスサイズタイプ
・安くて、軽くて、キーが軽いので私も使っています。
値段が高い電卓じゃないと仕事にならない、ということはないですよ。毎日触るものなので、キーの軽さと重さが手に合うかどうかの方が効いてきます。
7.キヤノン「HS-1250WUC」
特徴:
・税率登録キーが2つあるので、軽減税率の8%と10%を切り替えて使えます。
・キーが機能別に3タイプの形で作られていて、打ち間違いを防げます。
・大型卓上サイズ(130×179.5×37.5mm・208g)で、12桁の特大ディスプレイが付いています。千万単位を一発で入力できます。
・キヤノン好きの方にオススメ
電卓選びのよくある質問
- カシオ式とシャープ式、途中で変えても大丈夫?
-
変えられますが、しばらくは打ち間違いが増えると思います。特に「AC」と「C」、「%」の位置が違うので、慣れるまで時間がかかります。今使っている電卓と同じメーカーで買い替えるのが無難です。
- パソコンのテンキー代わりになる電卓はありますか?
-
USBでつないでテンキーとしても使えるタイプがあります。今回の7台には入れていないので、テンキーを探している方は「経理、事務に便利!おすすめテンキー5選」の方を見てください。
- スマホの電卓アプリではダメですか?
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金額を確認するだけならアプリでも足ります。ただ、伝票を何十枚も続けて打つ場面では、キーを見ずに打てる実物の電卓の方が速いですし、間違いも減ると思います。
- 電池は交換できますか?
-
今回紹介した機種は、太陽電池と内蔵のボタン電池を併用するタイプが中心です。ボタン電池は交換できるので、暗い場所で表示が薄くなってきたら電池を替えてみてください。
- 2027年に税率が変わったら、電卓は買い替えですか?
-
「税込」「税抜」(または「TAX」)のキーがある機種なら、自分で税率を入れ直せるので買い替えは要りません。逆にこのキーがない機種は税率の設定そのものができないので、税込の計算を電卓でやりたい場合は買い替えになります。
- グリーン購入法適合モデルって何ですか?
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再生プラスチックの使用など、国が定めた環境の基準を満たした製品のことです。官公庁や自治体との取引がある会社だと、備品をこの適合モデルでそろえていることがあります。個人で選ぶ分には、気にしなくても問題ないと思います。